《時の空間》
「・・・」
人とは何故思い出に固着するのだろうか?
どんな種族問わずに"記憶"の概念はあり続ける。と思う
時に、心に残り
時に、頭に焼き付き
時に、音が広がり
時に、心を蝕み
時に、後悔し
時に、恥ずかしくなって
時に、罪悪感を感じ
時に、助けられて
時に、言葉が帰ってくる
時に、忘れ
時に、恐怖し
時に、救済される
"時"とは違う
人々が紡いだ不思議なものだ
人間 幽霊 妖戒 人狼 亜人 天使 天霊 神 そして、異端や異型、どこにも属さない者
ビックリする程に、種類は種類豊富だ
ある光の異端者は言う
「後悔、はしてないもしかしたらまだ迷ってるのかも知れないな…」
ある闇の異端者は言った
「思い出、これは私にとって闇じゃない"光"だ」
ある混沌の中にいる人間はこう言う
「もう、やめろ!お前らが争ってもなにもならい!」
「ふふ、面白い」
時 詠子は今日も観察をする