【四季彩の外側 離れた森 星雲の湖】
時間は黄昏時、そろそろ日が沈む。そんな中1人釣りをする者がいた
夢美「釣れないなぁ・・・」
「あれ、何やってるんだ?」
夢美「ああ、釣りだよ」
「釣り?」
夢美「うん、釣り」
「釣り?」
夢美「ん!?」
ナチュラル過ぎて思わずビックリする
夢美「うわぁっ!?」
「ご、ごめん、驚かせるつもりは無かったんだけど…」
夢美「いや、いいよ…釣りで気が付かなかっただけだし」
「そうか…」
時間が流れ日が完全に沈む…
二人、沈黙が続く中1人喋りだす
夢美「ねえ、アース…」
アース「ん?」
夢美「アースはいろんな人との繋がりを持ってるんだよね?」
アース「あぁ…まあ、成り行きだけどな」
夢美「そっか・・・」
雲域が怪しくなっていくがそれでも釣りを続ける
アース「雲域、怪しいなぁ」
夢美「雨は降らない」
アース「だな」
魚は釣れないし会話も続かない、がまた喋りだす
夢美「ねぇ、アース」
アース「ん?」
夢美「知らなくていいってのは人との関係ゆえの無知かな」
アース「何言ってるんだよ、そんな訳ないさ」
夢美「もう、何も知らない方がいい気がしてきた。だけどね、思った、無知は愚かだと」
無知故の幸せと無知故の愚かさ
過去を引きずってばかりの自分は未来を見るなんて許されない
アース「なら、オレとの出会いってなんだったんだ?」
夢美「え…」
アース「戦って 本気で戦って 救われて 共闘して 今ここにいる」
夢美「あれは、嬉しかったけど…でもなぁ…」
アース「過去を引きずることをやめれないのは今に始まったことじゃないだろ?」
夢美「そうだね・・・」
アース「忘れろなんて言わないさ」
夢美「・・・うん」
いつの間にか覆っていた雲は晴れて
星空が水鏡かのように水面に映し出される
雲かかった迷いが少し晴れたのだろうか・・・?
いずれにせよ、今日は星空がキレイだ